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コンセプトワーク

起業のための最初の一歩。まずはコンセプトワークから始めよう。

具体的なデザイン制作に入る前に、ぜひお考えいただきたいのが「コンセプトワーク」です。いろんな分野で使われる言葉ですが、デザイン制作におけるコンセプトワークとは?ということで少しお話をさせていただきます。

みなさんはデザインといえば、とても感覚的な仕事と思われているのではないでしょうか。もちろん、そういう側面も多分にあるのですが、デザインはアートとは異なり、ビジュアルコミュニケーションを目的としています。そのため、我々はまず、表現すべきは何かということを明確にすることから始めます。何となく絵を描き始めるのではなく、まずは論理的に必要な様々な要素を考えていきます。

デザイン制作におけるコンセプトとは、全てを判断する「軸」になる根本の考え方です。特に、起業時に最初に作ることになるであろうロゴデザインには、企業そのものを表現することが求められますので、そのコンセプトが非常に重要となります。

デザインには絶対的な正解というものがありません。例えば色を決めるにしても、人の好みは千差万別ですし、その日の体調や感情にも影響されてしまいます。それを性別や年齢の違う人々が意見を出して決めようとすると、「船頭多くして船山に上る」状態になることも多々あります。

企業やサービスが「誰に、何を、どのように提供し、結果何を目指すのか」。まずはこれらを明確にしましょう。当たり前の事のようですが、はっきり明文化して、経営者はもちろん、我々や社員の方々が共通理解を持つことで考え方や判断の基準ができるのです。例えば本サービス(BDS)でいえば「起業家に起業時に必要なデザインを高品質かつリーズナブルに提供し、起業を促進することで日本の経済発展に貢献する」となります。

企業としての根幹がはっきりすることで、デザインを判断する時に「自社のコンセプトは信用に重きを置いているのだからこちらの案の方が安心感がある」や「ハイエンドな商品をマニア向けに販売するのだから親しみ易さよりも高級感や洗練されたイメージが必要」などと意図をもって舵を切ることができ向かうべき方向へ進めるので、発言権のある人の好みで良し悪しを判断するというようなことに陥らずにすみます。

デザインは伝えたいイメージやメッセージを視覚化し、見る人に届けることが大きな機能ですので、「どうしたいからこうする」という考えの上に進めずに感覚的に特定の人の好みで判断してしまうと、その人と似た感性の人にしか伝わらないというような事が起こってしまいかねません。また、コンセプトはデザインだけではなく社員教育や営業施策などにも影響するものですので、ぜひ起業の際は一番最初に時間をかけて作り上げてください。

次回はコンセプトの固め方を簡単にご紹介いたします!

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