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クラウドソーシング

クラウドソーシングの良い点と気を付ける点、そしてロゴデザインの意義について。

例えば「ロゴデザイン 制作」などと検索すると、沢山のクラウドソーシングサービスが検索結果や広告に表示されますね。このサービスはインターネットを介して行われるマッチングサービスですが、ロゴデザインやWEBサイト制作など主な制作物は概ね網羅されています。今回はこのクラウドソーシングの良い点と気をつけるべき点、我々BDSとどこが違うのかなどをデザイナーの観点からお話したいと思います。

【クラウドソーシングのメリット】

1)料金が安い
とにかく設定料金が安く2〜3万円は当たり前の世界です。ここが発注する側の最大のメリットであると言えます。ロゴを発注する企業の多くはこれから起業するスタートアップ起業だと思われますので、限られた予算の中で少しでも費用を安く抑えたいという発注側の事情を考えると、とても魅力的な料金設定だと言えます。

2)沢山のプランの中から選べる
わずか数万円の料金で数十案提案されるサービスもあるため、沢山のプランの中から選べることも利用するメリットを感じられるでしょう。選択肢が多いことで自分たちの求めるイメージに近いものが見つかる可能性があります。

【デザイナー側から見たクラウドソーシング】

1)低料金で常にコンペ状態
料金が非常に低く、かつ常にコンペ状態となりますので普通に考えればまともな収入は得られません。例えば「2万円で70案」の状況であれば、単純に言えば70回に1回2万円の収入が得られる(かも)という計算です。当然、提案力や技術力に差もありますが、人の2倍仕事が取れる人でも35回に1度しか成立しないということで、クリエイター側にかなり厳しい内容と言えるでしょう。安価な上に上記のような確率でしか仕事として成立できないことを考えると、とにかく大量に応募する必要がありますので、どうしても表面的な制作になってしまうのではないでしょうか。

2)必ずしも提案数が多い=良いものが見つかるではない
70案も提案されれば、その中に一つくらい良いもの、イメージに合うものがあるのではと思われるかもしれません。実際そういうこともあるでしょう。しかし、提案するデザイナーのレベルは様々ですので、70案の全てが商用のレベルに達したものだとは必ずしも言えないのが現実です。実際に利用された方の感想をお聞きしたり、作られたものを拝見するに「あ〜ぁ・・・これ採用ですか・・・・」という残念なケースも目にします。

また、本当に価値のあるものを選択できているかどうかも考える必要があります。数多くの提案があればそれだけ判断も難しく、コンセプトが明確でないまま単純な見た目や担当者の好みで選んでしまい、機能しないデザインを採用している可能性も否定できません。

3)ブランドの顔となるロゴをどう捉えるのか
ロゴは求められる機能からシンプルである必要がありますので、作ること自体には時間を要さない場合もあります。しかし、実際に機能するものを作ろうとすれば

起業のための最初の一歩。まずはコンセプトワークから始めよう。

起業のための最初の一歩。コンセプトを固めよう。

起業のための最初の一歩。ポジショニングを明確にしよう。

起業のための最初の一歩。ターゲットユーザーを具体化しよう。

こういった考察を踏まえて、様々な工程を踏みながらクライアントとデザイナーが一緒に作り上げていかなくてはいけないものだと考えますし、
ブランドを構築するという観点からすれば、2万円×1/70回といったシステムで「デザイン」することはとても無理があります。ブランド構築のための重要なアイテムと捉えるか、それらしいマークとしてあれば良いと考えるか、どこに重きを置くのかによって、利用されるサービスを判断されると良いでしょう。

【BDSとクラウドソーシングの違いとデザインの意義】
料金と提案数はここまで述べてきたようにクラウドソーシングにはとてもかないませんが、内容において一番の違いはコンセプトワークやターゲット設定、ポジショニングなどをまとめていくお手伝いからスタートできるので、「ブランディングをデザイン的な側面からサポートできる」ということです。

コンセプト設計から関わることで、クライアントが考えている(一般的な)イメージを超えた新しいご提案ができる可能性があり、かつ、お考えのイメージについてのアドバイスも行えるため、より確度の高いデザインをご提供できると考えています。本来デザイナーとは「グラフィックソフトを使って上手に思ったものを形にしてくれる人」ではなく、「視覚的なコミュニケーションを生み出すアイデアと技術を持ったプロフェッショナル」であり、新しいもの、おもしろいもの、想像の外側のものをご提案することに価値があるはずです。さらに、ロゴやWEBサイト、名刺・ショップカードなどのビジネスツールなども一貫したコンセプトを基に制作できるので、ブランドイメージの訴求においてもメリットがあると思います。

【まとめ】
クラウドソーシングはとにかく安い料金で沢山の提案を見ることができるのが最大の魅力です。デザインの前段階であるブランドとしてのコンセプトワークがしっかりできていて、それを基にディレクションができる場合はその価値を最大限に生かすことができます。

一方、そこが構築できていないまま発注してしまうと、クオリティの低いものや機能しないデザインしか手にいれることができない可能性もあります。見た目を整えるのもデザインの一部ではありますが、大切なのはコンセプトです。常日頃から私は「コンセプトが決まればデザインは決まる」と考えています。コンセプトの設計段階からブレーンとして参加できるような枠組みでお仕事をさせていただけると、あなたのブランドの価値を高めるためにさらに力を発揮できると思いますので、ぜひご依頼の際にはご検討ください!

 

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