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簡単美味しい料理写真撮影

簡単美味しい料理写真の撮り方(道具編)

飲食店の方であれば、メニューや本日のおすすめなどに料理の写真を掲載したいことも多々あると思います。本来はプロに依頼するのが良いのですが、時間や予算が確保できないといった場合はささっと自分で撮ってしまいたい。だけど、見栄えが悪いとせっかくの料理が売れなくなってしまう。そんな時に役立つちょっとした撮影のコツと最低限用意すべき道具などを2回に分けてご紹介します。1回目は道具編です。

撮影に必要な道具

最終的にどういった媒体に掲載するのかによって機材は変わってきます。ここでは、Facebookやブログなどに掲載するためにスマホで撮るといった場合よりも、もう少し本格的な内容に対応するための道具をご紹介します。

1)カメラ

まず絶対必要なものとしてはカメラですね。カメラといってもいろんな種類があって機能も様々です。今のカメラ市場を考えると、「高級コンパクトまたはミラーレス一眼」「一眼レフエントリーモデル」「中級〜ハイエンドモデル一眼レフ」というような区分けができると思いますが、中・高級一眼レフをお持ちの方は説明の必要はないと思いますのでこちらも省きます。「高級コンパクトまたはミラーレス一眼」「一眼レフエントリーモデル」あたりのカメラをターゲットにお話を進めます。

料理撮影用カメラ参考01

参考のカメラが少々古過ぎですがご容赦を。これくらい古くても機能的には十分。ちなみにこれを撮ってる機材は最新です。

2)レンズ

レンズ交換式でいくつかレンズをお持ちの場合は、広角レンズよりも中望遠域のレンズを使いましょう。今回対象としているカメラの多くのレンズ焦点距離が(APS-Cセンサーなら)1.5倍程度か(マイクロフォーサーズセンサーなら)2倍換算となりますので、大体50mmくらいが丁度良いところです。ズームレンズの場合もその辺りに設定します。50mm以下の広角側(広い範囲が映る方)だとレンズの特性でパースが付いて線が曲がってしまうため商品や料理の撮影にはあまり向きませんのでご注意ください。

3)三脚

カメラを固定するために三脚を用意しましょう。もちろん、使わずに撮れるシチュエーションもありますが、室内で光量が限られることが多いので三脚で固定する方がよりクオリティの高い写真を撮りやすくなります。三脚を新しく購入する場合は使用するカメラの重量を踏まえて最大耐荷重に注意しましょう。カメラにもよりますが耐荷重3kgくらいのものが汎用性が高く使い易いです。その他の判断基準としては三脚自体の重量もあります。持って運ぶことが頻繁にあるなら軽い方が重宝ですが、三脚は軽いと不安定になるのでカメラとのバランスを考慮してください。もうひとつ重要なポイントは「雲台」と呼ばれるカメラを固定する部分の種類です。大きく分けると挟まれたボール型の部分をネジ一本で固定する①自由雲台と②3WAYと呼ばれるハンドルが付いているタイプです。自由雲台の方が容易に動かせますがその分細かい位置決めがしにくく、3WAYは上下、左右などそれぞれのハンドルで固定していくので細かく調整しやすくなっています。室内で腰を据えて撮影する場合は3WAYが良いでしょう。料金も様々ですが、そう高価なものでなくても問題ありません。SLIK(スリック)やVelbon(ベルボン)などの国産品、輸入品のManfrotto(マンフロット)などがメジャー所です。

雲台参考写真

①が自由雲台(クイックシュータイプ)②が3WAYタイプ(クイックシューセット済み)。※クイックシューについては5)参照

4)レフ板

料理のそばに衝立のように設置して、光を反射させることで強い影ができるのを和らげるために使います。市販のものもありますが、100円均一で売っている白い厚紙ボードを白いテープで2枚繋げば十分に使えます。もう少し強く反射させる場合は銀のテープを一面に貼リましょう。使い方は次回「撮影編」にて説明します。自作レフ板参考写真

①が厚紙ボード2枚をホワイトテープで繋いだもの。②が銀テープを一面に貼ったもの。銀の方が白よりも強く反射する。

5)その他あると便利なもの

クイックシュー:プレートをカメラ底面三脚穴に、ベースを三脚側にセットすることで、カメラの脱着が容易にできるようになります。※3)写真参照

6)フラッシュやライトの照明について

内臓フラッシュを使ってしまうと強い影が出てしまったり、色味が青くなり美味しそうに見えなくなってしまいますし、ライティングを組むのは機材が大掛かりになり難しい場合が多いと思われるので、今回はフラッシュやライトを使わずに太陽光や室内照明を生かして撮影する前提でお話を進めます。

カメラ+レンズ・三脚・レフと最低限これだけあればかなりの範囲で料理撮影に対応できます。ワンランク上の料理写真撮影し、お客さんにアピールしようとお考えの皆さんはぜひ参考にしてみてください。次回は「撮影編」として実際に撮影する際の手順や設定などを簡単にご説明します。


BDSでは、簡単な撮影を含めてショップカードやメニューなどのデザインを承りますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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