湘南藤沢・美容室LUGN様看板（サイン）デザインです。LUGN様の店舗は４Fのため、より認知されやすくするための施策として1F路面へ看板設置をされることとなり、ご相談承りました。

当初、「ロゴと↑、4F」の記載で良いかな？ということだったのですが、それだとお店があることしか伝わらないのでもっとどういったお店であるか、お店のコンセプトも伝わるものにしてはいかがでしょうというご提案をさせていただきました。

まず、ビジュアル的な構成としては、必要最低限な情報とお店のコンセプトである「ゆとり」を表現するためにあえて「間」をとったレイアウト、店内イメージに近い白をベースに、目立つ上部に写真を配置しつつ、４Fへの動的イメージを促す「↑」を安っぽくならないようデザインを施して中央に配置しています。

道路で看板を見かけて、「行ってみようかな」と思うにはどういたお店なのかを訴求する必要があるため、店内の写真を入れることをご提案しました。写真を掲載することで、お店のコンセプトがより伝わりますし、雰囲気がリアルにイメージできるので「来店」への心理的な不安を和らげることができます。また、今回の看板は道路側と通路側のL字型の２面のため、大きい通路側面に店舗写真、道路側面にはよりキャッチーな女性カットモデルの画像を掲載し、通り過ぎる一瞬でも「美容室」であることが印象に残るように配慮しました。

さらに「髪と心に潤いを」というキャッチコピーも制作し、「髪の潤い＝高い技術、確かな品質の商材」「心の潤い＝リラックスできる空間と時間、さらに髪が美しくなることで心も潤う」という（看板というメディアでも訴求できる）短いコピーでお店のコンセプトを伝えています。

もう一点、ユーザーの視点に立ってみればお店の雰囲気と同様にどれくらいの「料金設定」なのかは気になる所。料金が全くわからない所に行ってみようとは思わないものです。そのため看板に基本料金を記載するプランも考えていたのですが、LUGN様は料金勝負ではなくコンセプト重視の方針のため、情報量の少ない中に料金だけを掲載してしまうと単に「もっと安いところがある」という判断になりかねませんので、あえて料金掲載は控えてコンセプトと料金をしっかり伝えるためにURLとLINE@のQRコードからWEBメディアへのアクセスを促す方向としました。

美容室の場合、既に行きつけのお店があることがほとんどで、看板を見ただけで入ってみようと思う人は少ないと思います。そのため、まずは存在を認知してもらい、写真やキャッチコピーなどでお店のコンセプトを伝えて興味を持ってもらってからWEBメディアで詳細を確認していただいて、納得の上で来店。という流れを想定しています。このようにストレートに来店とはならずとも「機会があったら一度行ってみよう」「とりあえずLINEで登録してみよう」といった潜在的な顧客へとステップしてもらうだけでも十分に価値がありますので、やはり情報発信できる場所では常にWEBメディアへのアクセスを意識していくべきでしょう。