プロが教える名刺デザインのイメージバランス例。
名刺のような小さいデザイン物でも、使用するフォントの種類や大きさ、カラーの使い方などによって様々なイメージに調整が可能です。このサンプルのように「弁護士」を例にとっても、ターゲット顧客層や主に取り扱う内容によってどのあたりのニュアンスがふさわしいかが分かれる所です。ターゲットユーザーと自社の業界内でのポジショニングを明確にした上で判断した方が良いでしょう。
※分かり易くするために簡素化したデザインです。
①は鮮やかな女性的なカラー、名前、連絡先、専門、コピーなどが目立つように入っており主張が強く、親しみはありますがその分権威的ではありません。
②は①に対してコピーを削り、文字バランスを小さくして主張を抑えたものです。①に比べるとやや落ち着いた印象です。
③は②よりもさらにコピーを削り、写真の囲みを四角に変更。カラーもやや落ち着いたトーンとし、文字も品格のある明朝系に変更。
④は落ち着いたカラーを用いて装飾を無くし、必要な情報のみを掲載。書体もより固い印象のものを使用しています。
これらは、デザインとしてどれが「良い」ということではなく、その目的によって使い分けられるべきだと考えます。①は広告的で分かり易く「頼みやすさ」を重視していますし、④はその反対に権威的でありますが、信頼感はあると言えます。
例えば女性の立場から離婚問題に取り組むというようなスタンスなら①や②が良いでしょうし、企業間のトラブルなどを扱うならより信頼性の高い③や④の方向に寄るでしょう。
まずは主に取り扱う業務内容のターゲットユーザーがどういった層であるかを明確にする必要があります。イメージを好き嫌いの好みで判断すると顧客に対して間違った情報を発信してしまいかねませんので、営業ツールとして効果的に名刺を使うためには、まずはターゲットユーザーのペルソナを具体的に設定するのも良い方法です。
起業される際には、コンセプトワークと合わせてターゲットやポジショニングも明確にされると、より確度の高い効果的な営業ツールに仕上げることができると思います。
BDSではご相談だけでも喜んで承りますので、デザインについてお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。